お宮のこと
 由緒
 御祭神
 神宮と神明宮
 境内・社殿

◆ 御祭神
 天照皇大神 あまてらすすめおほみかみ

皇室のご祖先の神さまで、日本の国の総氏神さまです。

神代、亡き伊耶那美命を訪ねた伊邪那伎命が、黄泉の国から帰って禊ぎ祓ひをされ、その左の目を洗ったときにお生まれになりました。高天原をお治めになる最も尊い神さまです。

天の石屋戸稲作の起源などの神話が伝へられてゐます。

その孫の天津日高日子番能邇邇藝命が、天照大神の命を受け高天原から中つ国(日本)を治めるために天降られます。

さらにその三世の孫の神武天皇が、初めての天皇として位に就かれ日本の国の歴史が始まります。


◆ 御祭神(三社宮)
 保食神 うけもちのかみ

日本書紀に登場する、食物の守護神です。

天照大神が月夜見尊に葦原中国にゐる保食神をみてくるやう命じます。保食神は陸を向いて口から飯を、海を向いては魚を、山を向いては獣を吐き出し月夜見尊をもてなしますが、月夜見尊は「口から吐き出したものを食べさせようとは穢らはしい。」と保食神を斬り殺してしまひました。

月夜見尊からその話を聞いた天照大神は大層怒り、これを以て日と月とは顔を合はせなくなったといひます。

その後、天照大神が保食神の所に天熊人を遣はすと、息絶えた保食神の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれてゐました。

これらを受け取った天照大神は喜び、民が生きてゆくために必要な食物だとして田畑の種とし、養蚕の道が始まったといふことです。